oboe-gaki

物忘れが多い人の覚書

ナンバーガールが再結成するという話

言いたいことが色々ありすぎてこれはもうツイッターだけでは追いつかないな、と思って今はてなのブログを更新している次第です。

 

まずはナンバーガール再結成、おめでとうございます。そして、ありがとうございます。

 

再結成、という見出しを見た瞬間、一気に色んな感情が渦巻いていた。

私はどうもバンドの再結成、というのは好きではない。単純にダサいから。

ダサいものはダサい、だから音楽もダサい。それ以上でも以下でもない。

方向性の違い〜やら、作るものがなくなった〜やら、なんだかんだと理由付けして解散してんのに

数年後「再結成!w」ってバカでしょ、ダサい。

だから今まで好きだったバンドが再結成しようが、解散した後は追うこともなかった。

 

今回もそうだ。

ナンバーガールに関してはリアルタイムで追えなかったこともあり、

再結成、という言葉を見た瞬間になんだかとても複雑な感情に苛まれた。

嬉しさ反面、悲しさ反面。裏切られた!という感情も少なからずあった。

何があってもナンバーガールは絶対に再結成しない、という絶対的な確信があったから。なんでかは、わからないけど。

 

そんな中、下記の声明文で一気に腑に落ちた。

すげえなナンバーガールって。改めて思ったよ。

 

2018年初夏のある日、俺は酔っぱらっていた。そして、思った。
またヤツらとナンバーガールライジングでヤりてえ、と。
あと、稼ぎてえ、とも考えた。俺は酔っぱらっていた。
俺は電話をした。久方ぶりに、ヤツらに。
そして、ヤることになった。
できれば何発かヤりたい。

向井秀徳

ナンバーガール 公式ホームページより)

 

このわずかな文面だけで納得してしまう力があるんだもんな、向井秀徳っていう男は、やっぱり、強い。

 

話は変わりますが、折角なので私がナンバーガールを好きになった話でもしようかと思います。

 

当時私は中学生で思春期真っ只中。加えてクラスメイトと折り合いが合わず不登校だった。

そんなある時、私は1人の男と出会う。私にナンバーガールを教えた男だ。

男は年上だった。思春期に出会う年上の男の人は、それはそれは大人に見えた。

家に誘われ、されるがままにセックスをした。何度も。六畳一間のワンルーム、西日の強い部屋だった。

痛くはなかった。けどなんでこんなことするのかわからなかった。

なんで?と聞いたけど、わかんないって答えられたから私もわかんなかった。

それから男は部屋に流れる微妙な空気を嫌がるように、ナンバーガールの曲をかけた。

だれの曲?と聞いたら、ナンバーガールってぶっきらぼうに答えられたことを覚えている。

 

男に必要とされたかった。

当時はそう思っていたけど、別にその男じゃなくても「誰か」に必要とされたかった。

だからセックスも受け入れた。私の体が必要だったから。

でも好かれるためには?好かれるためには男が好きなものを好きになればいい?と安易な考えで

私もナンバーガールを聞くようにした。聞くように「なった」んじゃない、聞くように「した」。

 

最初はさっぱりわからなかったけど、ある曲の歌詞が胸に刺さった。MANGA SICKだった。

今思うとなんでこの曲なんだろう、って本当に思うんだけど、当時はとにかく衝撃的だった。この関係、まさにそれ。

しかも最初に手に取ったアルバムがナムヘビだったのもあり、唯一この曲が1番聴きやすかったってこともあった。

 

それからはナンバーガールのアルバムを全て聴き、ギターを始め、バンドを組んだ。

月日が経ち男と連絡することもなくなった。

それはきっと他の「誰か」や「何か」に鞍替えした、と言えば言葉は悪いがわかりやすい。事実そうなったから。

今振り返っても、やっぱりこれらが人生のターニングポイントだったな、と思います。

私にとってナンバーガールが人格形成をした全ての始まりだと。

 

大人になった今、それを見に、中学生だった私の思いとともに、今年の夏は蝦夷へ参ります。

旅費だけで20万近くブッ飛びそうですが、なんとか、今年は絶対に、行こうと決めました。

チケットが取れることを祈りつつ、今年の夏までは絶対に生き延びよう。

 

南無!!!!!!!!!!!!