まだ2018年は終わっていないけど今年聴いた個人的な楽曲アルバムの話をする
肌寒い時期にカープの野球が見れる、ということは近年当たり前のようになってきて、しかしながら今年も逃してしまった日本一という旗。
特に今年は誰よりも広島に愛された男、新井さんの引退もかねていたのでその悔しさはひとしおなのかもしれない。けれども勝負事、綺麗な幕引きなんていうものは絶対として用意されていない。それもまたひとつのドラマとしていいんじゃないのかな、と思っている所存です。
というわけで、今年はまだ(もう?)2ヶ月ちかくあるんですが野球シーズンが終わってしまった現在、個人的には一気に年の瀬モードになりました。
そして年の瀬になると毎年思うのが「今年は何を聴いていたのか」です。
2、3年くらい前からツイッターのフォロワーが私的今年の声優楽曲ベストランキングとやらをやっていて、それを見てからあ〜これ私もやりたいなあ〜なんて思っていたんですが、こうちょうど野球やらスプラトゥーンやらえ〜〜なんだ、とにかく音楽以外のことに興味を持ってしまっていて、1年を通して振り返ってみても結論としては「何も聴いてねえ」だったわけです。
それがどっこい、今年はそんな日常にもうまいこと時間を使い分けれるようになり、また新たな音楽を聴くきっかけや、探そうとする熱意やらがフツフツと出てきて、なんだかんだで今年は聴いた方なんじゃねえのかな、と自分なりに思い、今年はこれが出来そうだなあなんて思いまして早速書いています。
で、書き出しながら去年はどうだったか、とか、今年は何を見たかな、とか、ぼんやり考えてたんですけど、現在進行形で自分の記憶の曖昧さに絶望しています。ンー、、、。
ただ昨年よりかははるかにライブに行ったと思う。これね、理由があるんですよ。
単純にライブから野球観戦に切り替わって足が遠のいていたということももちろんあるんですけど、それ以上に年齢を重ねると「あの箱は××だから行かない」とか「出てるアーティストが微妙だからやめておこう」とか「次の日仕事だからな、、、」とか何かと理由をつけて行かなくなるんですよね。自分が一番ライブを楽しめる環境や理想がなんとなくわかってしまって、楽しめなさそうだから行かない、っていう、、、。
それは非常に勿体無い上に、ありとあらゆる理由づけをしたところで何もプラスは生み出さないことに気付き、そこからは純粋にこのアーティストが見たい!と思ったら行くようにしました。まあやっぱり何かと文句はあるんですけど、、、、(クレーマー)
ただ、行かないよりは行ったほうがいいし、新しい発見や刺激も得られるので、自分や自分の好きなものに対して何かと理由をつけるのはやめようと思考回路の変更をしている最中であります。
はい。ライブの話でした。
というわけでライブの話は全然関係なくって、今年聴いたベストアルバムを発表します。
ちなみに今回紹介するアルバムは今年発売されたものとは限らないので悪しからず。
ただ単に自分が出遅れた、というだけです(戒)
stateSment/Yasei Collective
- アーティスト: Yasei Collective
- 出版社/メーカー: Thursday Club / NIPPON COLUMBIA CO., LTD.
- 発売日: 2018/07/18
- メディア: CD
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ヤセイ自体は以前より聴いては嫌いじゃないけどすこぶる良いってわけでもなあ〜、、、っていう程度で、楽曲の完成度の高さ、高度な演奏テクニック、というのはわかるんですが、ただ単純に聞き疲れてしまうことが多く、結果として上記のような感想だったわけです。
ただ今回のアルバムはやたらと電子音ばかりのうるささはなく、楽器のアナログさ(生っぽさ?)は残しつつも、電子音のデジタル感とのバランスが個人的にはちょうどよく1枚を通して耳心地の良い作品になっていました。
音の広がり方や、シンバルの1音1音がしっかり捉えられている、という表現は正しいのかわかりませんが、とにかくハイハットの音が好きでした。
先日ライブも初めて見に行き、器用なことするな〜と小並感しか言えないんですけど、本当に器用なことしていたのでライブは一見の価値ありです。キーボードの人がいなくなる前に行けてよかった。
あと個人的にいうとイカ音楽好きな奴は聴けって思いました(単純!)
Yasei Collective「Splash」MV【Official】
Factory/東京塩麹
今年知り得たアーティストの中で最もツボにハマった東京塩麹。
私は好きなライブハウスのツイッターにて知ったんですが、その紹介にスティーブライヒ激プッシュ!と書かれてたら聴くっきゃないワケで。
人力ミニマムダンスミュージック集団、と言えばいいんでしょうか。メンバーのジャンルの多様性も感じられる1枚。特に民族的ではあるもののしっかりとしたパーカッション、ジャズを連想させつつもまとまりのある伸びやかなキーボードが好きです。
2枚目も今年発売され、1枚目よりミニマムさもダンサナブルさもグレードアップし、かつ実験的という音楽(コーヒーの空き缶と一斗缶をブッ叩く荒技!)になっていました。
ただ、ひとつだけ言いたいとすれば曲の展開にもう1つくらい欲しいところ。曲を聴いていてああ〜気持ちいいな〜と気分が高揚しかけたところで曲が終わってしまうことが多くて、あと少しの物足りなさを感じてしまった。が、若いメンバーの集まりなのでこれからに期待。久々の新しい発見にワクワクしています。
東京塩麹 - Tokio [YouTube Music Sessions at FUJI ROCK FESTIVAL’18 "ROOKIE A GO-GO"]
Superorganism/Superorganism
話題沸騰中のニューカマー、スーパーオーガニズム。新しい音楽、ましては洋楽はかなり疎いので知人からのオススメで知り得ました。
気だるい舌ったらずなボーカル、気の抜けた演奏、マヌケさを残したポップス。陽気な日曜日の昼下がりなんかに聴くとちょうど良さそうなんですが、収録曲のNai's Marchには緊急地震速報の音がサンプリングされており、1発目に聴いた時あまりにもトラウマとなってしまっていたためこの曲だけ抜いています、、、、、。
最近はCM曲にも使われていて、テレビから流れてくるたびに口ずさんだりしています。
Superorganism - Something For Your M.I.N.D. (Official Video)
Anthem for Living Dead Floor/Have a nice day!
ロマンティックかつメンヘラ歌詞の曲を中肉中背のオッサンが歌う、というのがなによりもいいと思っているんですけどどうでしょう。
ごちゃごちゃとしたやかましいサンプリングトラックに、決して上手ではない抑揚のないボーカル。聴けば聴くほど癖になる1枚。
楽曲からは青春群像劇のような危うささ青臭さが感じられ、サブカルホイホイな気も否めない。数年前に出会っていたら間違いなく毛嫌いしていたアーティストになっていたと思います。
けれどもそんな一貫したセールス方法が出来ているのは中身がしっかりしている大人だから。そしてそれに気付いた私も大人である。そんなハバナイが私は好きです。
DAX × lute:Have a Nice Day!「フォーエバーヤング」
とまあ以上が個人的にベストだなと思った楽曲たちです。
以下ベストまではいかなくとも聴く価値ありのアルバムをざざっと。
SHUM-SHIR/Vespero
ロシアのスペイシープログレサイケバンド。
メロディアスかつ繊細なテクニックの集合体。
楽曲としては中期ROVOのような疾走感もありつつもワウやファズの浮遊感も楽しめる1枚。
Vespero - Shum - Shir(Full Album)
Eutopia/STUTS
90年代リバイバルの波もありローファイヒップホップが再熱中。
深夜作業している時なんかにゆるっと聞きたい。アーバンな雰囲気もありつつもどこか懐かしい感じです。
STUTS - Dream Away feat. Phum Viphurit (Official Music Video)
空間現代2/空間現代
ライブで何度か目にすることがありつつもきちんと聴いたことがなかった空間現代。
知人の激推しということもあり今年はなぜかライブ3本も見ました。(なんで?)
音源ももちろんいいんですがライブの緊張感が最高に気持ち悪い。ベストアルバムというよりベストアクトでした。
空間現代 "空間現代2" / kukangendai "kukangendai2" excerpt
Le zip/Maika Loubté
定期的に頭を使わずただ単純にオシャレなキラキラした音楽が聞きたくなるんですが、今年のマストはマイカルブテでした。
某化粧品のCMに使われていた楽曲が気になるんですが、どうやら書き下ろし曲らしく未発売だそうで、、。今後発売されるといいな。
Maika Loubté - You and I / TOKYO ACOUSTIC SESSION
Homey/CHON
未だにバンド名がわかんないんですけど、これチョンで合ってます、、、?
超絶ギターテクニックは必見、現代のプログレといった感じ。
アマゾンではこれヘヴィメタルにジャンルわけされていて笑いました。
CHON - Sleepy Tea (Official Music Video)
疲れたのでもうこのくらいにしておきたい(え?)
本当に今年は今までにないくらいにApple Musicにお世話になりまくりで、ガンガン楽曲を落としては聴いて、、、ということをしていたわけです。
他にもよかったものはもちろんあるんですが「アルバム」となると話は別。
なかなか1枚を通して聞けるアルバムって少なくない?え?私だけ?
途中でああもうええわ!となることが多かったんですが、今年は数聴いた分、出会う回数も多かったように思えます。
来年もたくましく生きたいと思いました、ありがとう2018年。
また2019年も同じくらいのモチベーションで音楽を楽しめたら良いなあ〜、あとカープが日本一になってほしいな〜、お金が続くといいな〜(主に遠征費)